針生ほしっぱの家

福島県南会津町の中山間地の限界集落に建つ社会教育施設です。本施設は集落内の高齢居住者の冬期間の待避所的な役割も担うため、2m近い積雪に耐える構造を保ちながら、各室が外部との繋がりを感じられる空間構成となっています。

建物概要
用途:社会教育施設
延床面積:285.77㎡(1階建)
構造:木造(縦ログ構法)
施工:芳賀沼製作
設計:はりゅうウッドスタジオ+日本大学工学部浦部智義研究室
>設計 はりゅうウッドスタジオ

 

豪雪地帯の中山間地域の施設
敷地のある地域は冬季に積雪2mを超える豪雪地帯である。集落周辺は定期借地権により、二地域居住の場として30年もの間、都市部から多くの住人を受け入れてきた。現在、80世帯の新住民のうち20世帯ほどが定住し、地域住民とともに高齢化を迎えている。
1.中山間地域でありながら、 新住民を受け入れて来たこの地域をモデルとし、活動拠点・学びの場の提供を目 的とする施設。
2.積雪が2mを超える地域であり、冬季間避難施設としての利用を想定。
3.地場産の杉材を地域内で製材・乾燥を行い、一貫した地産地消システムによる施工。
4.過疎地域におけるコンパクト居住のケー ススタディとして、施設運営を行いながら分析等も継続される 。

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