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これまでの構法との違い ①ログハウス
丸太組構法は、木を積み上げて建物をつくるため、汎用性という部分では難しさがありました。構法としても非常に個性が強く、たとえば、出隅に「ノッチ」と呼ばれる出っ張りが出るため山小屋風に見えたり、乾燥が進むことで壁の縮小化「セトリング」が起こるため建具まわりに隙間を事前につくっておく必要がありました。縦ログ構法は、丸太組構法のよさを引き継ぎつつ、これらの課題を解決する構法として考えられました。
縦ログ構法では、このような課題を解決したほか、壁式構造ではなく、在来構法をベースにした軸組構造として発展させることで、自由度の高い構法とすることができました。たとえば、部屋の大きさ、窓の取り方などで、丸太組構法よりも自由度を発揮します。