富岡社屋の構造については純粋に150×150㎜の杉材を縦ログ構造壁として活かし、4隅のコアに挟まれた2階までの吹き抜け空間を執務室としました。海側の通りに向いた地域交流室・多目的スペースは、復興期の富岡でのさまざまな活動を支えるために開放できる配置として、地域づくりに貢献できる場所づくりを目指しました。
建物概要
用途:事務所
延床面積:343.53㎡(2階建)
構造:木造(縦ログ構法)
施工:東北工業建設
設計:はりゅうウッドスタジオ
>設計 はりゅうウッドスタジオ
縦ログ構法をつかったプロジェクト紹介です。
富岡社屋の構造については純粋に150×150㎜の杉材を縦ログ構造壁として活かし、4隅のコアに挟まれた2階までの吹き抜け空間を執務室としました。海側の通りに向いた地域交流室・多目的スペースは、復興期の富岡でのさまざまな活動を支えるために開放できる配置として、地域づくりに貢献できる場所づくりを目指しました。
建物概要
用途:事務所
延床面積:343.53㎡(2階建)
構造:木造(縦ログ構法)
施工:東北工業建設
設計:はりゅうウッドスタジオ
>設計 はりゅうウッドスタジオ
復興の魁となる木造
本計画が始まった当時(2015年)に避難区域内の樹木を建築材料として使った例はほとんどなく、町、県、国のさまざまな林業関係機関を回り、素材を砕いて成分検査等を行い富岡町外へ持ちだせるように許可を得たが、地元の林業関係者の間では町外への搬出の是非の議論が起こった。幸いにも富岡の海岸沿いの地域の放射線量の数値は原発事故の直後でも低いところが多く、木材は現地での皮むき作業によってその値が極端に下がったため、いわき市の製材所で製材と乾燥を行い、工期を短縮するために分業体制で建築へと進んだ。
富岡社屋の構造については純粋に150×150㎜の杉材を縦ログ構造壁として活かし、4隅のコアに挟まれた2階までの吹き抜け空間を執務室とした。海側の通りに向いた1・2階の地域交流室・多目的スペースは、復興期の富岡でのさまざまな活動を支えるために開放できる配置として、地域づくりに貢献できる場所づくりを目指した。